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ブックサイズ1号

2000年11月17日

TV番組をタイムシフトして見るために、 NECのSmart Vision Proを購入した。 しかし、こいつはWindows 2000では動かないのである。 とりあえず、Windows Meで動作するのは確認したのだが……。

そこで、 Windows 98ベースのビデオデッキ代わりマシンを作ることにした。 目的ははっきりしているので、拡張性は不要。 40GBか60GBのHDを1台と、100BASE-Tのインターフェイスがあればいい。 そこで小型の、いわゆるブック型と呼ばれるスタイルを考えてみた。 ベアボーンキットとして、DCSのL-950とかいうものを選択。 これはブックスタイルのケースに

  • 815チップセットのマザーボード
  • 48倍速のCD-ROMドライブ
  • 1.4MB FDD

を組み合わせたもの。 メインのワークマシンに比べると、体積比で1/4といったところか。

あとは128MBのメモリ(DIMMが6,000円くらいだった)、 40GB HD(IBMの5400rpmもの、15,000円くらい)、 ロープロファイルのNIC(1,500円くらい)を購入した。 CPUは、その辺に落ちていたCeleron/400MHzを使う。

しかしこいつはコンパクトなあまり、HDを納めるのに一苦労した。 底面に直接ねじ止めするのだが、 マニュアルには「ここにつける」としか解説がなく、 どうやってその上にある電源ユニットや CD-ROMドライブユニットを外すのかが書いてないのだ。 一通り様子を見て、電源ユニットを外した隙間から滑り込ませて、 ねじ4本でHDを固定した。 ケーブルをとり回すスペースもほとんどない。 あまりきれいに配線できなかった。 初心者にはお勧めしかねる代物だ。

うっかりはまってしまったのが、ロープロファイルなのはAGPボードで、 PCIボードは通常のサイズだったこと。 購入したNICは8139を使った100BASE-Tのものだが、 ロープロファイルなのである。 おまけにこいつ、専用のドライバを必要とする。 8139汎用のドライバにしておけばいいものを。 しかたがないので、 ケース背面にねじ止めするためのブラケットを外して使っている。 UTPケーブルを抜き差しするときに気をつければ、大丈夫そうである。

当初うまくブートせず、新規購入部品の初期不良なのか、 ほっておいたCPUが壊れたのか、といった考えが頭をよぎった。 ケースのふたを開けてみると、CD-ROMドライブにジャンパーピンがない。 マスターでも、スレーブでも、ケーブルセレクトでもないわけだ。 マニュアルを見る限り、 いずれかにジャンパーピンを差さないといけないようなのだが。 配線を見ると、HDがプライマリチャネルに、 CD-ROMドライブがセカンダリチャネルにつながっている。 ジャンク箱からジャンパーピンを出してきて、 マスターになるようにセットする。 以後、スムーズにブートするようになる。 これまた、初心者にはお勧めしかねる理由を発見してしまった。

とりあえず、 Windows 98とNorton System Worksをインストールする。

2000年11月19日

システム用に2GBのパーティションを確保し、残りをデータ用にする。 Windows 98のインストールはさしたる問題もなく終わる。 ただし、Windows 98は815なんてチップセットは知らないので、 マザーボードに付属するCD-ROMからINFファイルやドライバーをインストールする。 これでUSBも使えるし、画面は1024×768ピクセル、フルカラー、 垂直同期が70Hzくらいまでいく。 動画の再生にも十分なスピードだ。 Windowsで使うなら、815チップセットだけでほとんど間に合ってしまう。

音に関しては、PCM音源はまあまあだ。 高音質というほどではないが、聞きたくなくなるほどひどい音でもない。 ただし、MIDIの再生音量が異常に小さい。 まあこれはシリアルMIDIドライバを経由して、 SC-88Proを鳴らすので問題ない。

Disk Docterで、ハードディスクの表面テストを行う。 まさか、これに丸1日かかるとは思わなかった。正味20時間ほどである。 しかし最初にこれをやって初期不良を見つけておかないと、 後でひどい目に会いかねない。 昔、Bigfootという5インチのHDをふたつ買ったら、 ひとつがハズレでscandisk中にぼろぼろエラーが出たこともあるしなあ。

2000年11月22日

録画中にディスプレイを見ると、ちょっと動きがぎくしゃくする。 それを除けば、ビデオデッキとして問題なく動作する。 さすがに、 vncを使ってメインのワークマシンからリモートコントロールすると、 TV画面は表示されない。 しかし、MIDIプレーヤーあたりなら十分制御できる。 なんだか、すごい時代になったものだ。

このマシンでMIDIなりMP3なりを再生していると、 メインマシンにOSをインストールしている最中でも音が鳴るので、 ちょっと変な気分になる。

2001年1月21日

さすがにCeleron/400MHzでは、再生時にもたつく。 そこでCPUを交換した。 PentiumIIIは最初から考慮の外。 Celeron/800MHzはベースクロックが100MHzで魅力的だが、 2万円ではPentiumIIIと大差ない値段なのでこれも断念。 Celeron/533Aをオーバークロックで使うという手もあるが、 マザーボードがあまりクロックを変更できないタイプなのでこれも断念。 結局、1万円くらいのCeleron/700MHzに落ち着いた。

ところが、である。 CPUを交換したらHDのパーティションテーブルがふっとんだ。 大したデータは入っていないのだが、 Windows 98の再インストールが面倒だ。 チップセットが815なのでいろいろドライバやらinfファイルやらを入れる必要がある。 さらに、SPやらIEやらの入れ替えもあるのだ。

しかし、最初から頓挫する。 いまパーティションを切ってフォーマットしたはずなのに、 インストーラーは無情にも「無効なドライブです」などと表示する。 FDから起動しても、CD-ROMから起動しても同じである。 試しにインストールしてみたWindows 2000でも、 LASER5 Linuxでもやはり不調。

HDということで、BIOSセットアップの関連項目をいろいろと変更してみた。 すると、DMAを使うとアウト、 PIOもモード3あたりが限界でモード4になると危ないということがわかった。 本当のマルチタスクシステムならアウトになるところだが、 どうせビデオデッキ代わりである。 タスクは実質的にひとつしかない。 CPUだけはやたら速いので、PIOでもそこそこの速度が出てしまうのだ。

この設定に変更してからは、さして問題なくインストールが進む。 Windows 98だけなら15分で終わってしまう。 今更ながら、最新CPUの速さを実感した。 これで1万円だもんなあ。反則だよ。 しかもCuppermineベースのCeleronは、SIMD命令なんかも持っている。 ますます、PentiumIIIの立場がない。発熱はかなり減った。

懸案の録画再生だが、さすがに滑らかだ。 これなら普通のビデオといっても通用する。 700MHzのおかげなのか、 SIMD命令のおかげなのかは確認していないが……。

2001年1月24日

問題解決と思いきや、 一晩たったら見事にパーティションがなくなっている。 CPUを以前のCeleron/400MHzに戻してみたが、 UDMAでもブートするようになった程度。 一夜明けると同じようにパーティションが飛んでいる。 HDそのものか、マザーボードのI/O周りがいかれたようだ。

2001年2月1日

部屋の片隅に落ちていたHDを、2~3個使ってテストしてみる。 どのHDを使っても、認識できない。 どうやら、プライマリチャネルが壊れてるようだ。 これまた、部屋の片隅に落ちていたIDEケーブルを使って、 HDとCD-ROMをセカンダリチャネルに接続する。 これだと、CPUをCeleron/700MHzにしてもHDの読み書きにDMAが使える。 インストールまではうまくいった。しばらく様子を見よう。

2001年2月11日

プライマリチャネルの使用を止めたら、 どうやらまともに動作するようである。 ハードディスクの表面テストに20時間かかったところを見ると、 最初から怪しかったのかもしれない。 が、いつの間にかリブートしてしまうという症状が出るようになってしまった。 こうなると予約録画も動かないので、 ビデオデッキ代わりに使えなくなってしまう。

2001年3月12日

ハードディスクを入れ換えたら、ウンともスンとも言わなくなった。 いいかげん愛想がつきて、捨てることにした。 FDDとCD-ROMドライブは部品寄せ集め5号に移植。