トップ > 興味のあること > コンピュータ > 家庭内ネットワーク

サーバー移行計画

2001年5月10日

どうやらADSLの運用も軌道に乗ったので、 外部向けサーバーをレンタルでまかない OCNエコノミーを解約する方向で作業を開始する。 いろいろと調べたが、 さくらインターネット のレンタルサーバーが月額9800円と一番安いようである。 オンラインでの申し込みはできないので、郵送で申込書を送る。

2001年5月21日

さくらインターネットから入金の確認メールが届く。 これからサーバーを構築するそうだ。

2001年6月22日

入金確認後、1ヶ月が経過するも音沙汰なし。 メールで進捗をたずねると、 「登録完了までの目安」のURLを知らせてきた。 これはとっくに読んでいるのだが。

2001年7月4日

30営業日を経過したので、再度サポートにメールする。 目安ではなくきちんとした納期を教えてほしいと書いたところ、 「来週半ばには」との返答。もうしばらく待つことにする。

2001年7月7日

昨日、サーバーの用意ができた旨のメールが届く。 Webでは「sshはインストールされていない」と書いてあったが、 FreeBSD 4.3では標準である。 案の定、簡単にsshでリモートアクセスできた。 さっさとパスワードを変え、自分のアカウントを作る。 telnetやftpは止める。 apacheはインストール済みだったが、 PHP3をインストールするときにconfigureが「apxsが壊れている」とのたまう。 なので、ざっくり削除してpackageを入れ直す。 これで、PHP3もちゃんと動くのだ。 kernelも再コンパイルして、100KBほどサイズを削る。

Webを見るとCeleron/400MHz、メモリ64MB、 6GB HDというスペックだが、実際には433MHz、10GB HDのようである。 実際のHD容量は9GBくらいだが、6GBしか割り当てていない。 さっそくディスクラベルを書き換えて、 残っていた2.6GBほどを /usr/local/www/dataにマウントする。 ここには写真を置くだけなので、当面は足りるはず。 余談ながら、NICはインテルのEther Express/Pro系のようだ。

2001年7月13日

サーバー移行の作業を進める。 MySQLのデータをコピーし、Webからの検索を可能にする。 mysqldumpを使ってのコピーは簡単だった。 Webからの検索はAccess Denideをくらったが、 ユーザーとしてwebだけでなくweb@localを追加することで解決。

dnsサーバーとしては、 dbjdnsの導入を図る。 daemontools共々portsでインストールしたあと、 dnscache、dnslog、dnsというユーザーを作る。 グループはdnsで、いずれもログインしない設定だ。 さらにroot権限で

 $ dnscache-conf dnscache dnslog /var/dnscache
 $ mkdir /service
 $ /usr/local/bin/svscan /service
 $ ls -s /var/dnscache /service

とすると、dnscacheが動き始める。 あとは/etc/resolv.confで、 最初に参照するnameserverを127.0.0.1にする。

次はtinydnsである。同じように

 $ tinydns-conf dns dnslog /var/tinydns 192.168.1.1
 $ ls -s /var/tinydns /service

でサービスが始まる。 これではサービスが始まるだけで何も登録されていないので、 各種の登録を行う。 とりあえずは

 $ cd /var/tinydns/root
 $ ./add-ns akiyama.nu 192.168.1.1
 $ ./add-ns 1.168.192.in-addr.arpa 192.168.1.1
 $ ./add-mx akiyama.nu 192.168.1.1
 $ ./add-host www.akiyama.nu 192.168.1.1
 $ make

といったところだろうか。

2001年7月16日

メーリングリスト移行の準備を行う。 すでにqmailはインストールしてあるので、 ezmlmをインストールする。 いまはportsに入っているので楽だ。 その後、 rootになって~aliasにメーリングリスト用のディレクトリを作ると、 エラーが起きて配送できない。 やはり現在sunでやっているように、 それぞれ専用のユーザーを作るしかないか……が、 ふと思いついてできあがったディレクトリのオーナーを aliasに変えるとうまくいく。 これで不要なユーザーを作らなくてすむ。

2003年7月13日

自宅に光ファイバーをひいて1年。意外なほど安定しているし、 IPアドレスも変わらない。 そこで外部公開用のサーバー機能を自宅に移動し、 丸2年使ったレンタルサーバーを解約することにした。 ほとんど止まることなく、 また止まったとしても迅速に対応してくれた。 よいサービスであった。