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フィルムスキャナー

QScan

1997年12月21日

ボーナスが入ったその日に新宿のビックパソコン館で、 コニカのQSACNが3万円で売っていたを見つけた。 ひとつ前のモデルなので、在庫処分の投げ売りなのだろう。 機能的には新しいものとほとんど変わらないので、 速攻で購入してしまった。 キヤノンとニコンとオリンパスとコニカのフィルムスキャナを比較すると、 コニカのものがいちばんコストパフォーマンスに優れていると感じていたのがひとつ。 しかも、コニカはWWWサイトでFreeBSD]]やLinuxのドライバを提供している。 これはもう買うしかない。

部品寄せ集め2号にインストールしたDebian/Linuxで使おうとしたら、 「スキャナを認識できない」といわれてしまう。 General SCSIドライバは入っているし、 ブート時にも/dev/sgdとして認識されている。 どうしてだろうと思って/dev/を見てみると、sgdがない。 MAKEDEV /dev/sgdを実行してから使ったら、ばっちり。

最新のドライバだと、6コマ連続して自動取り込みができるので楽。 今まで撮影したフィルムを、片端からスキャンして遊んでみる。 カラーネガからだと、ほとんど機械任せできれいにスキャンできる。 こってりと色の載ったデータになるようだ。 さて、スキャンしたデータをどのように整理するべえか。

1997年12月30日

コニカのWWWサイトから、Linux用のドライバをダウンロードした。 Debian/Linuxでは/dev/sgdというエントリを作らないと動かなかったが、 TurboLinuxではそのままでOK。 取り込みも簡単だし、取り込んだ後はGIMPで加工できる。 おお、市販のソフトウェアをほとんど使わずに仕事ができるではないか。 各ソフトウェア作成者の方々に感謝。

1999年1月4日

ふとしたはずみで、 自宅のワークマシンに入っているOSをRed Hat 4.2 + PJEから、 Debain GNU/Linux 2.0 JPに変更した。 これは周知のようにlibc5ベースではなくglibc2(libc6?)ベースなので、 そのままではxqsacnが動かない。 しかし動くようにするのは、それほど難しくなかった。

まずaltgccとibc5、libc5-altdev、xlib6、 xlib6-altdevパッケージをインストールする。 次に付属のドキュメントどおりja-xqscan-linux-2.11a.tgzを展開してできた、 /usr/X11R6/bin/xqscan-installを変更する。 具体的にはgccを使っている行を探して、 gccを/usr/i486-linuxlibc1/bin/gccに、 -L/usr/X11R6/libを-L/usr/lib/libc5-compatにする。 あとはドキュメントどおり、xqscan-installを実行するだけだ。

1999年7月3日

Debian/GNU Linux 2.0でQSCANを使うとき、 いちいちalt-gccとoldlibをインストールして、 インストールスクリプトを書き換えるのは面倒だった。 そこでコニカのサポートにメールしたとろ、 即日「Debainをインストールしたマシンを作ってglibc2対応バージョンを作ってみました」というお返事。 試してみたところ、 35mmカラーネガと35mmモノクロネガは問題なく取り込める。 素早い対応に感謝。

 ところが、スキャンしたデータに帯状のムラがある。 センサーが汚れたのだろうと考え、 開口部からダストシュートを吹きかけたら……フィルムキャリアの挿入を検出しなくなってしまった。 どこか光学系にダメージを与えたのかもしれない。 我が家のようにホコリの多いところでは、 開口部の大きいフィルムスキャナはむかないのかもしれない。 修理代、いくらだろう。

Cool Scan III

1999年8月9日

壊してしまったQScanを修理に出そうかどうしようかと悩んでいるうちに、 フラフラとCool Scan IIIを買ってしまった。 私が知っているCool Scanは、 ストリップフィルムでも専用のフォルダに狭んで1コマずつスキャンしていた。 ところがIIIでは、モーターを内蔵したアダプタを使うことで、 バッチ処理的にまとめて読み込めるのだ。

実際に使ってみると、QScanはオートマチックミッションで、 Cool Scan IIIはマニュアルミッションというイメージを受けた。 QScanだと自動的に最適と思われるようにパラメータを決めてくれ、 せいぜい全体の色調やコントラストを変更するくらいしかやる気にならない。 しかしCool Scan IIIだと、 取り込み時にガンマやヒストグラムを変更できる。 またハイライトを指定すると、色調まで変わってしまう。 いろいろと調整できるだけに、妙に時間がかかってしまうことにもなる。

当然ながらというべきか、残念ながらというべきか、 Cool Scan IIIはWindowsにしか対応していない。 LinuxやFreeBSDでは使えないのだ。 問い合わせのメールを出そうかと思ったが、 ニコンのWebサイトでは宛先を見つけられなかった。 さらに、Windows NTではwinaspi.dllが必須である。 ということは、 adaptecのSCSIインターフェイスが必須ということでもある。 貧乏で53C810Aベースのインターフェイスを使っている私は、 NTでCool Scan IIIを使えないのだ。 Windows 98なら、問題ないんだけどね。

もうひとつ、自動的にSCSI IDを調整してくれる機能ではまった。 Cool Scan IIIだけでなく、 ほかのSCSIデバイスに割り当てたIDまで変更されてしまうのだ。 全てのデバイスが対応していれば楽なのだが、 実際にはSCSIインターフェイスは変更したと思っていてもデバイスのIDは元のまま。 BIOSかCool Scan IIIの設定で回避できるかと思ったのだが、 面倒なのでSCSI関係のBIOSを無効にしてしまった。 SCSIデバイスからブートするのでなければ、これでなんの問題もない。

1999年8月12日

何故かは知らねど、 カラーマネージメント機能を有効にしておくとグレースケールでの取り込みができない。 私は昔ながらのモノクロネガフィルムを使うことが多いので、 ちょっと面倒である。 家族を撮る時などは「カラーで撮ってね」とリクエストされるし、 購入したレンズのテスト撮影にはカラーポジのほうがわかりやすいので、 カラーを使わないわけではない。 で、カラーマネージメントのオンオフを切り替えると、 取り込みソフトを再起動する必要があるのだ。

1999年12月5日

ポジのスキャンがなかなかうまくいかなかったが、 ようやくそれらしい方法を発見した。 カラータブにある「ガンマ」を、 1.8程度に設定してからスキャンすればいいようだ。