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最近巷で流行のデュアルCeleronに挑戦してみた。 部品はメインのワークマシンである部品寄せ集め2号から流用する。 といっても、マザーボード、CPU、メモリ、 ケースで7万5000円ほどかかった。 ちなみにSocket 370をスロット1に変換するアダプタを使うと、 簡単にデュアル化できてしまう。 今回は、それ以外のところに落し穴がたくさんあったのだ。
安さにつられてTekramのP6B40D-A5を選択した。 これは初期のBIOSだとCeleronが動かないという有名な話がある。 当然購入時に店頭で「Celeronで動くよね?」と確認したのだが、 実は問題のBIOSバージョン1.00だったのである。
最初はCeletonをひとつ差して組み上げたのだが、全然画面が写らない。 グラフィックボードをGraphic Blaster TNT PCIから3D Blaster Banshee AGPに変えてみたら、 リブートを繰り返しているのがわかった。 メモリを変え、CPUをSEPPの300Aに変えても症状は変わらない。 もしやと思い、 CPUアダプタのジャンパをデュアルに設定して二つ差してみた。 すると、いわゆるBIOS画面が出たところでフリーズする。 ここで表示されているBIOSのバージョンを見ると、1.00なのだ。
BIOSが怪しいと見当がついたところで、 購入店(PC Advanced)に持ち込む。 サポートの人は 「きょうび、そんな古いBIOSのマザーは売っていないはずなんですが」 といいつつ、チェックしてくれた。 すると問題のフリーズ画面を見るなり、 「あっ、こいつは確かにBIOSの問題です。 (小声で)誰だ、これ売ったやつは……」 マザーボードの外箱がないと交換はできないので、 BIOSの書き換えでいいかという。 こちらとしては最初からBIOSを書き換えてもらうつもりだったので、 ふたつ返事でOKした。 親切なサポートで助かった。
ようやく動くようになったので、Windows 98をブートしてみた。 ところが、途中でハングアップする。 NTでもダメ。 Linuxを動かしてみると、 BT-946Cを検出するところで止まっている。 いろいろ試したけれど、どうもいけない。 どうやら、BT-946Cがいかれたようである。
とりあえず、BT-946Cを外してLinuxを起動する。 IDE HDだけで起動する構成なので、なんとかなった。 ついでSMPオプションを有効にしたカーネルを作る。 シングルプロセッサで2分30秒ほどかかるカーネルのコンパイルが、 デュアルプロセッサだと1分30秒ほど。たしかに速い。
CPU | Celeron/400MHz×2 |
---|---|
2nd Cache | 128KB |
Main Memory | 128MB |
SCSI I/F | |
CD-ROM | FX-321S |
MO | M2511A(128MB) |
Tape Drive | Python 28388 (DDS-DC) |
Film Scanner | QSCAN(旧型) |
FD | 1.4MB/720KB |
HD |
EIDE 10GB + 3.8GB + 4GB
SCSI 512MB + 200MB |
Graphics | Graphics Blaster TNT |
Network | NE2000互換 |
WAVE Sound | Sound Blaster 16 |
MIDI |
I/F シリアル
音源 SC-88Pro |
講義の帰りに秋葉原により、 LsiLogicの53C810Aを使ったSCSIボードを購入する。 5000円ほどだった。 これはいわゆるNCRのチップで、マザーボードにBIOSが入っている。 ま、どちらにせよSCSIデバイスからブートするつもりはないので問題はない。
Windows 98をブートすると、 チップセットが変わったためいろいろなドライバがインストールされた。 ちゃんと動いているようである。 気をよくして、今度はNT Workstationのインストールにとりかかった。 Windows 98はデュアルプロセッサに対応していないものなあ。 しかし、ここで問題が発生した。 NT WorkstationでGraphic Blaster TNT PCIが使えないのである。 何度ドライバを組み込んでも、リブートするとVGAに戻ってしまう。 ボードのBIOSも最新にして、 デバイスドライバも最新にしているのに……。
CPU | Celeron/400MHz×2 |
---|---|
2nd Cache | 128KB |
Main Memory | 128MB |
SCSI I/F | LsiLogic 53C810A |
CD-ROM | FX-321S |
MO | M2511A(128MB) |
Tape Drive | Python 28388 (DDS-DC) |
Film Scanner | QSCAN(旧型) |
FD | 1.4MB/720KB |
HD |
EIDE 10GB + 3.8GB + 4GB
SCSI 512MB + 200MB |
Graphics | Graphics Blaster TNT |
Network | NE2000互換 |
WAVE Sound | Sound Blaster 16 |
MIDI |
I/F シリアル
音源 SC-88Pro |
どうやってもディスプレイドライバがうまく動かないので、 出社途中で秋葉原に寄ってMGA Millennium G200 AGPを購入。 かつて2D最速を誇ったボードが、 いやまバルクとはいえ1万円少々で買えてしまうのだから恐しい。 これはWindows 98もNTも、 どちらもあっさりとドライバをインストールできた。
あとは、XFree86とMIDIだ。
CPU | Celeron/400MHz×2 |
---|---|
2nd Cache | 128KB |
Main Memory | 128MB |
SCSI I/F | LsiLogic 53C810A |
CD-ROM | FX-321S |
MO | M2511A(128MB) |
Tape Drive | Python 28388 (DDS-DC) |
Film Scanner | QSCAN(旧型) |
FD | 1.4MB/720KB |
HD |
EIDE 10GB + 3.8GB + 4GB
SCSI 512MB + 200MB |
Graphics | Matrox Millennnium G200 AGP |
Network | NE2000互換 |
WAVE Sound | Sound Blaster 16 |
MIDI |
I/F シリアル
音源 SC-88Pro |
X Serverのスリム化を図るべく、 バージョン3.3.3.1のソースからMGAのみをサポートしXF86_SVGAを作成する。 当然、グラフィックボードを新調した部品寄せ集め3号用である。 ソースを展開するとxcというディレクトリができるので、 xc/config/cf/xf86site.defを適当に変更した。 あとは、xcディレクトリで
make clean; make depend; make World
である。
X Serverはxc/programs/Xserver/XF86_SVGAとしてできあがるので、 これを/usr/X11R6/binにルート権限でコピーして終わりである。 意外と簡単だった。 バージョン3.3.2の配布バイナリ(Debain/GNU Linux 2.1Jのxserver-svgaだったか、 xserver-xtt-svgaだったか)で3186694バイトだったものが、 2478598バイトになっている。 約78%に減少しており、 それだけメモリの利用効率も上がっているはず、である。 このコンパイルに要した時間は、約15分。 さすがにDual Celeronを組んだだけのことはある。と、思いたい。
1週間ぶりにCD-Rを焼こうとしたら、エラーの頻発。 OSを再インストールしてもダメ。 DC-390を4000円で買い込み、 CD-Rドライブとそれ以外でSCSI I/Fを別にしてみた。 嘘のように快調である。 Celeron 400MHz×2のマシンでも、こんなことがあるんだなあ……。