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小学生の頃に購入したので、もう35年くらい使っている。 その間一度も触媒を換えていない。 にもかかわらず、何の問題もなく動作する。 さすがに機械的な動作部品がないというのは丈夫だなあ。 使い捨てのカイロや、エネループカイロに比べると、 圧倒的に暖かい。 まあ燃料の補給や点火が面倒といえば面倒だが、 嫌になるほどではない。
唯一欠点だと思っていたのは、途中で止められないこと。 片道30分の通勤でも、 残業なんかを考えると12時間分くらいの燃料を入れないと不安である。 で、職場にいる間は無駄にその燃料を燃やしているわけだ。 そこで一計を案じて、口にシール機構のついたポリ袋を用意した。 小物を整理する時によく使う奴で、 近所のスーパーだと12×17cmが25枚入りで128円だった。 出勤した後これにハクキンカイロを入れて封をすると、 30分後には反応が止まっていた。 帰宅時に取り出して匂いをかぐと、まだ燃料も十分残っていそう。 触媒をライターの炎で炙ると、無事反応が再開した。 出がけに入れたのは6時間分の燃料だが、 帰宅してからもしばらくは反応が続いていた。 これはいけそうかも。
使い始めて50年、さすがに火口が反応しなくなった。 元は点火栓付きA型のはずだが、 最新の火口も使えるのはありがたい。 中綿もだいぶくたびれているが、 こちらはまだいけそうである。
火口を変えたら、発熱量が増えたような気がする。 あくまでも、感覚的なものだが。 まあ白金触媒といえども、 50年も経てば劣化するよなあ。