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PROMASTER

2005年8月17日

写真:PROMASTER

YAHOOオークションで計算尺を検索すると、 けっこう航空計算尺を備えた腕時計がヒットする。 そこから興味を持って探してみると、 太陽電池で電波時計、なんてのがある。 つい買ってしまった。

シチズンのPROMASTER PMD56-2771。 キャリバーはH411になる。 ヨドバシカメラ上野店で、5万8800円。 ポイントが7000円くらいあったので5万円ちょっと。 で、ポイントが付くから実質4万5000円といったところか。 とても文字盤に太陽電池があるとは思えない。 もしくは文字盤そのものが太陽電池なのか?  竜頭はねじ込み式だが、 電波時計なのでほとんど使う必要はないはずだ。 そういえば、日付表示のある時計って、20年ぶりだなあ。 日付の切り替えは瞬時というわけにはいかないようだ。

計算尺としては、C尺とD尺を備えた基本的なもの。 ただ

  • km、マイル、海里変換用のゲージ
  • 米ガロン、英ガロン、リットル変換用ゲージ
  • 速度計算用に時間目盛り

などが航空用と思わせる部分だ。

2005年8月19日

時針、分針はきっちりと12時を指すのだが、秒針が微妙にずれている。 なまじステッピングモーターで1秒ごとに動くものだから、 ずれが気になって仕方ない。 購入店に持って行ったら、 在庫を持ってきて交換してくれた。 やはり個体差があるらしい。 国産量産品の限界、というところか。

目盛りがたくさんあるせいか、 スピードマスタープロフェッショナルに比べると時間が読みにくい。 12時と6時に数字が書いてあるのが救いだ。 また使用頻度から考えると、 竜頭と計算尺のつまみは場所を入れ替えるべきではないだろうか?  右手に付けてみようかなあ。

2005年8月22日

この時計、毎日2時と4時に自動的に電波を受信する。 で、寝室の窓際なら問題なし。 枕元だとアウト。 ところが、腕にはめて寝ていると受信できるようである。 しかも、信号強度は強。 毎日時刻合わせをしていることになるので、非常に正確なはず。 とはいえ、NTPで同期しているPCとドンピシャ、というわけではない。 やっぱり最大で1秒くらいの誤差は仕方のないところだろう。

また、ケース材質のせいなのか、ケース形状のせいなのか、 スピードマスタープロフェッショナルに比べると、 汗をかいた後のべたつき感が強い。 その代わり、気兼ねなく水洗いできるのだが。

2005年9月1日

カレンダーはちゃんと1日を表示している。 まあ8月は大の月で31日まであるのだから当然だが。 電波の受信状況を表示させたら、中だった。 たいていは強なんだが。

2005年9月17日

金属ベルトがキイキイと音を立てるので、 ベルトと留め具にシリコンオイルを吹き付けた。 これで耳障りな音が無くなるといいのだが。

2005年10月1日

8月は大の月だったので確認できなかったが、 9月30日から10月1日にかけて腕時計をちらちら見ていた。 ちゃんと31日では止まらずに、1日まで表示が進んでいる。 ソフトウェアで制御しているのか、 ハードウェアで制御しているのかは知らないが、 なかなかたいした物である。

2006年8月8日

そろそろ購入して1年経つが、 これは究極のメンテナンスフリー時計に近い。 日本国内で普通に腕につけている限り、動力の心配も、 狂う心配もない。 カレンダーも自動だから、小の月だからといって送る必要もない。 道具としてはこれ以上の物はないなあ。 さすがに計算尺は使わないけど。 直線尺はそうでもないのに、 円周尺になると途端に混乱するのはなぜだろう?

ついでに超音波でベルトを洗浄。 本体裏はブラシでこびりついた垢を掻き落とす。

2009年3月10日

時刻がずれていたので、手動受信で合わせてみた。 すると、途中で秒針が2秒刻みの動作になる。 もちろん、受信は失敗。 どうやら充電量が足りなくて、受信回路がうまく動かないようだ。 そこで久しぶりに1日腕に付けてみた。 オフィスの明るさでも十分充電できるようで、 昨夜の自動受信で無事に同期が取れた。

2010年2月9日

久しぶりに腕に付けて、通勤途上の駅で時刻合わせを、 と思ったら、秒針と長針が10倍くらいの早さで動き出した。 なんとスリープモードに入っていたらしい。 オフィスならいざ知らず、個人の部屋ではそう明るくないもんなあ。 その時まで気がつかない、というのも間抜けな話だが。

2010年7月5日

夜中の2時6分を指したまま止まっていたので、1日窓際に置いておく。 が、復活しない。5年で寿命がくるのか?

2010年9月21日

修理をお願いしようとヨドバシカメラに持って行ったところ、 受付の人が竜頭を引き出して回した拍子に秒針が動き出した。 マニュアルを読む限り、スリープ状態でも光を当てれば動き出すとある。 したがってこれは正常な動作ではなく、 なにかの拍子に駆動系の抵抗が閾値を超えて動けなくなっていたのかもしれない。 ともあれ、その後は問題なく動いているようだ。

電波を受信したら、秒針、長針、短針の順で正しい時刻に合わせていく。 カレンダーは単独で変更できないようで、 ひたすら短針がぐるぐると回っていた。

2010年11月3日

ベルトを超音波洗浄機で洗う。 今回は本体にベルトを着けたまま。 汚れが黒い煙のようにモクモクと立ち上る。 細かい隙間までちゃんと洗浄できるのがよい。

2011年2月9日

再び停止。 今度は振っても叩いても竜頭を操作しても動かない。 そろそろ二次電池が寿命を迎えたのかもしれない。

2011年5月19日

職場のそばに ウォッチホスピタル という店があったので、修理に出してみた。 シチズンだと見積もりに10日くらいかかるので、 6月3ないし6日くらいになるという。 店主のざっくりした感だと、1万7000円くらいだとか。

「ずいぶんきれいにお使いですね」

と言われてしまった。まあ、普段使いではなかったからなあ。

2011年5月28日

ウォッチホスピタルより連絡あり。 修理内容は分解清掃と二次電池交換で、 費用は1万8000円ほどだという。 そのまま進めてもらうことにした。

やはり太陽電池やローター発電タイプは、 二次電池が寿命を決めるようだ。 リチウムイオンポリマーとかDLCが普及すれば、 多少は寿命が延びるだろう。 でも、機械式にはかないそうもない。 いずれにしても、定期的なオーバーホールが必要、ということだ。

2011年6月23日

修理が完了したと連絡があったので、昼休みに引き取り。 掃除と二次電池交換で1万8375円也。 一応時刻はあっているが、標準電波との同期は取れていないようだ。 ベゼルの回転はずいぶんスムーズになった。

2013年6月12日

久しぶりに電波を受信したら少し遅れていたようで、 長針が早回りしだした。 おかげで電力を消費したのか、2秒運針になってしまった。 幸いしばらく腕から外しておいたら、 室内の照明で発電できたのか通常の運針に復帰。 まだキャパシタの容量は残っているようである。

2017年9月15日

引き出しから取り出してみたら、 14日08:00くらいで止まっていた。 出かける前に、窓際に置いておく。 さあ、復活するか?

2017年9月20日

曇りの1日だけでは動かなかったが、 数日の間窓辺に置いておいたら動き出した。 しかし、日付を合わせる方法を思い出せない。 延々と早送りするのも馬鹿馬鹿しいので、 充電を兼ねてそのまま窓辺に置きっぱなしに。 夕べになってようやく標準周波数報時電波と同期したようだ。

2018年3月29日

停止。 しばらく窓際においてから竜頭を操作したがダメだった。 二次電池が寿命なのだろう。 だいたい6年といったところか。

2019年6月14日

再びウォッチホスピタルに修理を依頼。 見積もりでは1万8000円をちょっと切るくらい。 そろそろ部品が枯渇しつつあるので、 防水機能は保証できないかも、とのこと。 店頭では「二次電池の寿命は、 普通7年から10年くらいですねえ」と言われた。

2019年7月25日

メーカーでも部品欠品で、 修理完了はお盆明けになりそう、 という連絡が来た。

2019年8月6日

修理完了の電話があったので、 仕事の帰りに回収した。 概ね時刻はあっているが、 やはり自宅では標準電波をなかなか受信できない。