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VL

1997年12月15日

写真:VL

生まれて初めて触ったカメラは、おそらくキヤノンのVL。 いわゆるレンズ交換式レンジファインダーカメラ。 レンズマウントはL39。 シャッターダイヤルが2軸回転式で1/1000まであり、 セルフタイマーもついているのが外観上の特徴だ。 ファインダーは3段階の倍率に変更できる。 35mm、50mm、RFと表示がある。 RFはいちばん倍率が高いので望遠レンズを使うときのためだろうが、 なんの略なのかはわからない。

もともとは父親が持っていたもの。 こいつを幼稚園児に触らせてくれたのだから、太っ腹である。 でもこのカメラ、我が家にある1台以外、なかなか見かけない。 中古を扱っている店でも、見かけたことはない。 委託販売の店で一度だけ見たことがある。 VILとか7はよく見るのだが。 実は最近読んだものの本によると、 VLが生産されたのは昭和33年だけ。 総生産台数も3300台程度らしい。 これでは見かけないわけだ。 父親の形見でもあるし、ますますもって手放せない。 大事にしないとなあ。