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世界で最も安価なAF用単焦点レンズを購入。 ヨドバシカメラで1万円ポッキリ。 しかし、レンズメーカー製とはいえ、 28-80mm F3.5-5.6なんてレンズのほうが安いってのも、 なんだかなあ。
EF 50mm F1.8 IIの作りは安っぽいが、 写りの良さには定評がある。 しかしマウントがプラスチックだとは知らなかった。 ついでに言えばフードも別売りで、 フードアダプターリングとやらが必要らしい。
5群6枚の変形ダブルガウスのレンズ構成で、 ちょっと奥まった所にちょこんと位置する、 今となっては小さな第一レンズ。 さらに全群繰り出しのフォーカシング機構など、 光学的な設計はいかにも古い。 しかし一眼レフ用50mm F2クラスレンズの設計は、 1970年代にほぼ完成の域に達しているはず。 特殊なガラスや非球面を使わなくても十分な性能を出せるのだろう。 AFに関しても、 動体を追いかけ回すのでなければ十分なスピードで合焦する。
ちなみに、リヤキャップには丸印と四角印があった。 EF-Sレンズ対応版なのだろう。
噂に違わず、きっちりと写るレンズである。 ついでにいえば、 EOS 10Dにつけるとファインダー像がほぼ等倍になる。 両目を開けていても、さして違和感がない。 これだと、被写体をフレームで切り取る感覚が味わえる。
EOS 10Dにつけてポートレートモードで撮影すると、 思った以上に被写界深度が浅くなる。 全身ショットだとちょっと手前に来た浴衣の袖にピントがいって、 顔がぼけてしまうくらい。 F値は2となっている。 うーむ、こいつはしくじった。 撮影時にファインダーに出る情報を確認するべきだった。
10何年かぶりに使ってみた。 ボディはEOS RPである。 光学補正にデジタルレンズオプティマイザをかけたjpeg撮って出し。 補正のおかげか絞ったせいか、結構よく写っている。 1万円のレンズとは思えない。
マイクロニッコールの時も思ったけれど、 クルマの運転席から停車中にスナップするには50mmが程よい。 35mmだと、 ちょいと身を乗り出さないと室内が写ってしまうのだ。