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レンズ交換式ミラーレスデジタルカメラは、 フランジバックもバックフォーカスも短い。 なので一眼レフ用のレンズを付けるアダプタも作りやすい。 まあオートフォーカスも自動絞りもアウトだが、 実絞りでのAEは使えるし、 電子ビューファインダーなので実際に絞り込んでも暗くならない。 なんなら拡大してマニュアルフォーカスだって追い込める。 キヤノンのボディだってFマウントレンズが使えるのだ。
というわけで買ってしまった伝説のマクロレンズである。 2020年くらいまでは販売されており、定価は6万3250円だったようだ。 残念ながら2023年現在ではディスコンなので、 秋葉原のニッシンカメラにて中古を2万5300円で購入。 1970年代にカメラをいじりはじめた爺いとしては、 ニッコールというとニッコールオートではなく、 AFニッコールでもなく、 NewニッコールやAIニッコールのデザインなのである。 拡大光学系ではないので、 ニコンではマクロではなくマイクロと称するらしい。 定義からすると普通のレンズもマイクロになってしまうが。 いっそクロスレンズとでもすればよかったのに。
開放では意外と被写界深度が浅い。 チャートを撮影して測定したわけではないが、 なるほど歪曲収差はほとんど感じられない。 解像度に関してはさすがに現代のレンズなら肩を並べる雰囲気だが、 このレンズは昭和57年発売の光学系である。 非球面もEDガラスも使っていない、 実に40年以上前の設計なのだ。 ニコン恐るべしである。 発売時点ではSタイプではなかったようだが、 いつの間にやら改良するといういつものニコンである。
EOS RPに付けて撮影。 今日は透明度が低かったが、まあくっきりはっきり写ること。
料理を撮影するには55mmというのは距離的にもほどほどだし、 歪みもほとんど無くてよいかも。
ティーポットの内側に湯気が水滴化して付着した所に寄ってみた。 4kなディスプレイで見るとなかなかである。