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Jupiter-8 85mm F2

1998年9月6日

「子供達のポートレート用に85mmが欲しいなあ。 でも、New FD 85mm F1.2Lは中古でも6〜7万円する。 F1.8だって、3万円はするしなあ」

などと考えていたら、 ダックビルの広告で4,800円のレンズを見つけてしまった。 マウントはM42だが 「たしかエレフォト製のM42->FDコンバーターがあったはず」などと思いつつ、 銀座のレモンでコンバーターを仕入れた。

ダックビルの店頭では、 5本くらいのレンズを比べて気にいったのを購入した。 自動絞りなどという気の効いたものはなく、 プリセットが使えるだけである。 その代わり絞り羽の枚数は多く、16枚ほどある。 おかげで絞りの形は円に近い。 これはキヤノン 85mm F1.9でも同様で、 一眼レフの自動化に伴なって無くなってしまったもののひとつだ。

店の主人の話では、 「今回はまあまあ出来のいいロットみたいですね。 この前のはひどかったからなあ。 でも、ヘリコイドなんかはどんどん悪くなっていますねえ。 これなんかは比較的まともですけど、10mから無限大にかけてが渋いし。 光学的な性能はあまり変らないのが救いですよ」 ということで、その比較的まともな奴を購入した。

店頭で見せてもらったのだが、 このレンズはヘリコイド部にレンズ部がねじこんである。 したがって、簡単に分離できる。 さらにメガネ用の小さな精密ドライバーでイモネジを3本外すと、 ピントリングもとれる。 ここまで分解すると、ヘリコイドの溝に触れるようになる。 固くなったグリスを取り除いて、残った分を溝に塗り直す。 本当は新しいグリスを塗ればいいのだが、手元になかった。 元通りに組み上げると、嘘のようにスムーズになっている。 どうも、 ピントリングを止めていたイモネジを締めすぎていたのが原因だったようだ。

一緒に購入したInduster 50-2 F3.5ともども、 エクタクロームダイナ100で試し撮りをした。 はたして、その実力やいかに。